夜ゴハン AGE GWスペシャル
昼食べそこなった500円のハンバーグの看板が夜になると出ていた。
昼は看板が出ていなかった。
今日が最後のチャンスだったので500円を握りしめてエレベーターに入った。
ゴールデンウィークのスペシャルメニューで、
ハンバーグが500円になっていた。
メニューには、はっきりと金額は書いてないが、
お店に入るときに店員さんに確認したから大丈夫だ。
ゆったりとした4人掛けの席に案内された。
おしゃれな会話が飛び交っている。
「いつもどこで投げているんですか？」
「西葛西です。ディズニーランドのそばです。」
一方ではパーティーで盛り上がっている。
「生誕を祝して、いつものをやらせていただきます」
「どうせまた同じだろ」
「今回はちょっと違います。ターキーとジャックダニエルとウォッカです」
ショットグラスを三つ並べて一気に飲み干した。
グラスを空けるごとに店員がダーツの機械にふれ、
三つ飲み干すとドーンと音がして誕生日おめでとうとメッセージが表示された。
写真を撮影していたようだが、うまくいかなかったようだ。
一気に飲み干した男に向かって、写真を撮るのを失敗したから、
もう一回やってほしいと言っている。
できないのというような言葉を浴びせている。
ぼくは、怖いので目を合わせないように後ろで起きていることに耳をすましていた。
どうやら男は再度飲み干したようだった。
そのころ、ようやく僕のハンバーグが届いた。
ガーリックソースだ。
丸々と太ったハンバーグは思ったより食べ応えがあった。
これが1000円なら高いが、500円なら安い。
若者が盛り上がる中をさっさと食べ終え出ていった。
あとから若い店員がついてくる。
いじめられるのかとドキドキしたがそうではなかった。
ちゃんと外まで出て挨拶をしたのだった。
若いのにちゃんと礼儀をしっている。
仕事では挨拶がないとプンプンしているぼくがご機嫌になりました。
プレイヤーズカフェ AGE （バー / 赤坂駅、溜池山王駅、赤坂見附駅）
夜総合点★★★☆☆ 3.0
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